今年の1月、我が家の愛猫きなこ(愛称きなち)が亡くなりました。

以前実家の猫ムーが亡くなった事を書きましたが、ムーがいなくなってから約一ヶ月後のことでした。

体重の減少が気になることから検査をしたところリンパ腫が見つかり、そこから3週間、あまりにもあっという間でした。
きなちは3週間、私たち家族に宝物のような時間をくれました。
妊娠中で家にいる時間が長かった私は、長い時間を一緒に過ごすことができました。
亡くなる前日、7年間一定の距離を保っていた息子の膝に初めて乗り、そこでたくさん頭や背中をなでさせてくれました。
最期の瞬間は、大好きな夫に抱かれながら迎えました。
先日家具の配置を変えたら息子がこんな事を言いました。
「そこはきなちがよく登ってた場所やから変えたらあかん」
きなちの性格から、仲良しの二人という感じではなかったけれど、大人が思っている以上に、息子にとってきなちは大切な家族だったようです。そういえば息子の描く家族の絵には、いつも必ずきなちがいました。
4月に生まれた次男はきなちのことを知らないんだなと思うと、何とも寂しい気持ちです。
家族以外には決して懐かず、私たちも噛まれたり引っかかれたり、傷の絶えない12年間。でも本当に沢山笑わせてくれました。
亡くなった猫たちは、虹の橋を渡って猫の国へ行き、そこで大勢の猫たちと幸せに暮らしている。という話を以前聞いたことがあって、改めて残された飼い主の為の話だなと思います。そうだとしたら、会ったことはないムーときなちも、今頃一緒に遊んでいるかもしれません。